堺市北区新金岡 永山歯科医院 院長の永山です。
新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します m(__)m
年末はやはり 「痛い」、「腫れた」といって来られる患者さんが多かったです。
それも炎症がひどくて麻酔がきかなかったり、痛すぎて処置ができなかったりして、かなり症状がひどい場合もありました。
休日診療にも出勤しましたが、こちらも同じような感じ(しかもそれがほぼみんな)でなかなか大変でした。
歯科の疾患(虫歯や歯周病)は細菌が原因の感染症ですが、慢性疾患なので普段の元気な時は多少問題を抱えている歯があっても、特に自覚症状もなく大丈夫です。
しかし、忙しかったり、疲れてたり、あるいは風邪をひいたりして体調を崩すと、免疫力が低下して細菌を抑えられなくなり炎症が起こり、「痛い」、「腫れた」の状態になってしまいます。
応急処置を受けたり、しばらく我慢してやり過ごすと次第に落ち着いていくので、「痛くなくなったから大丈夫」と思ってしまうのですが、原因に対する治療をしなければ、またそのうち同じことを繰り返すことになってしまいます。(そしてどんどん歯が悪くなっていく悪循環に陥ってしまう・・・)
歯を長持ちさせて一生自分の歯で食べれるようにするために、治療をきっちり済ませておくのは当然ですが(これはこれで難しいのですが)、それよりもいかに普段からお手入れをしているか、そしてそれができる状況にその人があるかが大事になってきます。
歯みがきは大事ですが、やっているのとできているのは違います。(自分も含めてですが・・・)
歯石(正確にはバイオフィルムという細菌の塊)は歯みがきではとれないので、定期的に歯科医院を受診して、専用の機械で除去(破壊)する必要があります。
しかし、それはお仕事や子育てなどで忙しい中で歯科医院に来る時間と動機づけがなければ、なかなか実現できないのです。
かかりつけの病院や美容室のように歯科医院に通うのが習慣になっていれば、あとはおまかせでもある程度の目的は達成され、それなりに安定した状態で過ごすことができるでしょう。
何かのきっかけで受診された患者さんにいかに知識を伝え、モチベーションを上げて頂くか? 普段のお手入れがいかに健康にとって大事かを少しでも実感して頂けるか? そして、いかに来院しやすいような環境作りを実現するか? をテーマに、今年はいろんな課題に取り組んでいこうと思います。
まだ開院してようやく9ヶ月目でまだまだ行き届かないところもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。